あすかの人生劇場(ASD漫画ブログ)

アスペルガーのマンガ&エッセイです

すぐに「分かりません」と答えてしまう(短期記憶と長期記憶)


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何かを質問された時、みなさんはどうやって答えを導き出しますか?



私はこんな感じで記憶を引き出します。

脳の中に宇宙があって、星がキラキラ散らばっていて、その中から必要な星に一瞬でアクセスするイメージ。

画像:星を見つける


星たちはフォルダ分けもタグ付けもされていません。

ランダムに配置されていますが、フォルダが無いので瞬時にアクセス可能です。

一見共通点のない物事も一目で結び付けられる強みがあります。

画像:星を2つ見つける


瞬時に目当ての星を見つける感覚は、とても気持ちの良いものです。


若干グレーでも「これだ!」と思い込んでしまうのが玉にキズです。


記憶のしかたですが、特に覚えようとしなくても、目に入れば勝手に覚えます。興味のないものは抜け落ちますが、そこそこ興味があれば片っ端から星になります。
忘れていくものももちろんあります。耳から入ったものは覚えにくいようです。

強引に思い出そうとするよりは、ふんわりとアクセスしたほうが調子が良いです。
周りの反応から察するに、恐らくボーっとして何も考えてなさそうに見えてます。

残念ながら、一度見た景色を詳細に絵に描けるとか、カレンダーの曜日を当てるとか、教科書を丸暗記するとか、そういったものすごい能力はありません。

定型脳の人は、一旦短期記憶に入れてから大事な記憶だけを長期記憶に移動するそうです。アスペルガーの人は、なんでもかんでも長期記憶に保存します。人にもよるのでしょうが、私はこれに当てはまります。



さて、質問された時の話に戻ります。


星は一瞬で見渡せるので、目当ての知識があるかないかはすぐに分かります。
聞かれた質問の答えがパッと出てこなければ、「分かりません」と即答します。


元々は「分かりません」とはなかなか言えませんでした。
「分かりません」と言ったら怒られたりバカにされるのではないかと怖かったからです。でも、それだとまるでプライドが高いみたいで自分が嫌になるので、矯正して「分かりません」と言えるようになりました。

「分かりません」と言っても案外バカにされず、必要なら教えてくれるし、どうでもいいことならスルーしてくれることが分かりました。

「分かりません」と言うことが苦痛ではなくなりました。



しかし、今度は「分からない」とすぐに言うな、と言われるようになりました。
即答する前に考えろ、とのことです。
確かに、ぐうの音も出ません。



【 私の「分かりません」で困った例 】

①会社で「今日の○○の数値」を聞かれた時

会社で○○の数値を聞かれて答えられなかった

一瞬、自分の記憶力の低さに愕然としましたが、そういうことじゃないんですね。
テストじゃないんだから、暗記しなくても調べて教えてあげればいいんだ。
クイズ感覚で挑んですみません・・・


②旅先で道を聞かれた時

画像:○○という店はどこですか?土地の者ではないので分かりません

バッサリ斬り捨てましたが・・・
交番の場所は分かるので、交番に案内すればよかった。
スマホで検索してあげればよかった。
お店の場所が分からなくても何かできることはあるはずなので、そこで思考停止しちゃいけないんだな。


③新しい年号にいつ変わるの?と聞かれた時

画像:「年号っていつ変わるの?」「わかんない」完

この会話、意味ないな。
相手もびっくりよ。



一応考えているつもりなのですが、一瞬すぎて考えてないと言われました。
そう言われてみれば、「考えている」ではなく「頭の中を検索している」だなあと思います。


会話で失礼にならないためには、「あなたの意見を検討しましたよ」という態度を表明しないといけないんだな。

お店で色違いがないか店員さんに聞いたとき、「ありません」と即答されるよりは、一度裏に確認に行って「すみません、売り切れちゃったみたいです」と言ってもらったほうが、同じ内容でも納得できます。


③の年号の例のように意味のない会話にしてしまっては相手に失礼です。自分次第で、建設的な会話にできるはず。

「年号っていつ変わるの?」
「うーん・・・1月1日かな?だとしたら、今の時点で私たちが知らないのはさすがにおかしいか。だとしたら年度が変わる4月1日?これも年度末の忙しい時期に準備することになるし、入社式とか部署移動と重なって大変そうだね。いつになるんだろうね」

これだと一応考えたことになるかな?


ぷよぷよでお邪魔ぷよが大量に落ちてきたときは、空いたわずかなスペースでギリギリまで抵抗するし、マリオですごく幅の広い穴があって絶対飛び越えられないと思っても、他に行くとこがなければとりあえずぴょーんと飛んでみるのだから、会話だってギリギリまでねばって続ければ何かいいことがあるのかもしれないな。