自傷行為をする人もいるし、しない人もいるし、する目的も人によって違います。
私は自傷行為のつもりはなかったし、リスカする人の気持ちは全然分かりませんでした。
以下、あまり痛くない自傷ですが、共感しやすい方や気分が悪くなりやすい方は読まないでくださいね。
そんなに痛くないです。加減してるから。
私の場合
自分の何が悪いのか分からない。もう怒られたくないのにどこを直せば良いか分からない。どうにも解決できないフラストレーション。
解決できないままらちが明かず精神がもちません。
明日も生きるために、夜寝るために、家族に普段通りの顔を見せて安心させるために、どうにか解決させなければなりませんでした。
私は自分に罰を与え、しつけました。「これはいけないことだ」と分からせてやりました。強情だった感情がどんどんしぼんでいき、自分が悪いのだと確信することができました。
その結果、次の日も普通に過ごすことができました。考えても解決しない地獄から抜け出すにはこの方法しかありませんでした。
納得することなくただ感情を殺しただけなので、問題を消化できたわけではありません。この思いは心の奥底で眠り続けることになります。同じようなことがある度に、押し殺された感情は塵のように溜まっていきます。
初めてやったのは小4くらいでしょうか。
痛すぎるのは嫌なので力を加減していました。傷もたんこぶもできません。たくさん泣くので放心状態になります。たぶんこれがキモです。
人前ではやりません。我を忘れたりはしません。こうしないと人の言うことを聞けないというのは恥ずかしいことなので、隠れてこっそり自分をしつけます。
自傷しなくてもその場で心を殺して相手の言うことを聞くこともできるのですが、それができない強烈な「私が正しいのになんで?!」という感情があるときは、自傷しないと前に進めません。
夫に出会って人に相談することを覚えたら、自傷はだいぶ少なくなりました。数年に一度くらい。
それまで誰にも心を開いたことがなかったんです。親にも相談したことはありませんでした。
夫は健常者の通訳をしてくれる感じで、状況を分析して相手の意図を教えてくれます。
何を改善すればいいか分かったり、相手が悪いのだとはっきり言ってもらったり、どちらも悪くなくただの意見の相違なので気にしなくてもよいと分かったり。
なんでも自分のせいだと抱え込むのが間違いなのだと気付きました。相談すると、心を殺さなくても問題が解決して心のしこりを消化できます。
子どもの頃に解決できなかった問題が、大人になってふと簡単に解決できることもあります。心を殺している間、その問題に関しては時が止まっている状態でしたが、それが再び動き出して消化できることがあります。
成長して心を殺さずいい感じにできてる記事がこちら↓
いろんな自傷
私の場合は、ASDの「空気が読めない」「相手の気持ちが分からない」「相手の立場に立って考えられない」という特徴による二次障害の自傷だと思います。
色んな人がいます。
私と同じように納得できないことがあっても、自傷せず言いなりになる人。
周囲を傷つけ続け、嫌われてしまい、鬱などの二次障害になってしまう人。
または、自傷ではなく他害してしまう人。
相手を傷つけても何も言わせないほどの才能を持ち活躍しちゃう人。
その権威が無くなったとたん、周りから人が消えて孤独になって鬱になってしまう人。
ASDだけではなく、発達障害全般で自傷行動が見られるそうです。頭をたたく、頭を壁に打ちつける、腕をかむ、過度に体を掻くなどの行動が子どもの頃から見られることがあります。いきすぎると命に関わることがあります。
- 理性を保てず衝動的にやってしまう人もいます。
- 触覚が鈍くて刺激を得るためにやってしまう人もいます。
- 音がうるさかったり、光がまぶしかったり、体の痛みから感覚をそらすためにやる人がいます。
- 不安や緊張から解放されるためにやる人と、逆に退屈で刺激を得るためにやる人がいます。
- てんかんの発作で無意識にやってしまう人もいます。
- 注目されたくてやる人がいます。
- 欲しいものが買ってもらえない時に自傷する人もいます。
- 明日の予定から逃げるために自傷する人がいます。
他に解決方法が無くてやってしまうのです。
ホルモンの調整や栄養療法、薬で治る人もいます。また、別の刺激を与えてあげたり、リラックスさせることで治る人もいます。
自傷に気付いた時、構ってあげるのはあまりよくありません。構ってもらうために自傷するようになるそうです。その時は毅然とした対応をとることが大切です。
私もちょっとだけ気付いて欲しい気持ちがありましたが、気付かれなくてよかったと思っています。気付かれたとしたら、なんでそんなことをするのかしっかりした話し合いを求められるでしょう。しかし、私は自分の気持ちを上手く言い表せないだろうし、私の親に相談に乗る技量があったかどうか・・・