あすかの人生劇場(ASD漫画ブログ)

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私がASD的思考癖を直した方法1


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2019/02/27 更新しましたが内容は変更ありません。

↓前回の記事の続きです。
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前回は、自分を客観視できなかったり自分と他人の境界が分からないことでの困りごとと、それを改善した結果を書きました。今回は具体的な改善方法をご紹介します。

結論から言うと、私がルールに縛られすぎていたことに気付き、不要なルールを身からはがしたら、本当の自分の心を発見。その自分をコントロールするもう一人の理性的な自分を意識するようになったらおかしな行動が減りました、という話です。

かなり個人的な方法なのであまり参考にならないかもしれませんが、一応たれ流しときますね。

 

私は「べき論」に支配された子供だった

私は自立心の強い子供でした。なんでも自分でやっていました。

本当は親や周りの大人の庇護があったのは分かっていますが、気持ち的には「一人で立って」いました。それは非常に孤独で不安な状態でした。これについては↓のページで説明しています。

画像:ひとりで孤独

発達障害と愛着障害 - あすかの人生劇場


そのため、「ルール」「規則」「教訓」「マナー」のような絶対的な正義にすがりついたようです。それらは、か弱い私を支える太い支柱となってくれました。

例えば小学校に上がるとき「これからはパパ・ママではなくお父さん・お母さんと呼ぶべきである」と思い計画的に呼び方を変えました。
また、小学生向け雑誌の「フランス料理のマナー特集」を見て、その知識が全くなかった自分が恥ずかしい存在のように思われ、急いでマナーを吸収しました。

自分は人とどこか違うという不安、なぜか自分だけが空気を読めていない不安、みんなが分かっていることを自分だけ分かっていない不安、その圧倒的な劣等感を埋めるために無意識にした行動だったと思います。

でもそんなに頑張った覚えがないのは、目で見た情報を覚えやすい特性と合致したからでしょう。ハミガキ粉や洗剤の成分を覚えてしまう子供でした。

 

あらゆるルールを守っていた

一般的なルールから先生が放った一言まで、なんでも守っていました。

  • 信号を無視してはいけない
  • 廊下を走ってはいけない
  • トイレは2分以内に
  • 嘘をついてはいけない
  • わがままを言ってはいけない
  • 裏表があってはいけない
  • 人を悪く言ってはいけない、思ってもいけない
  • 敬語をつかわなければいけない
  • 失礼なことを言ってはいけない
  • 泣いてはいけない
  • 怒ってはいけない
  • 人を羨んではいけない
  • 人をバカにしてはいけない
  • 人の気持ちは誰にも分からない
  • 石の上にも三年・・・嫌なことから逃げてはいけない
  • 立つ鳥跡を濁さず・・・嫌なことを口に出してはいけない

などなど…

ちょっと解説します。

・トイレは2分以内に
小学校3~4年の時、生徒がトイレに入ってから出てくるまでの時間を、先生がストップウォッチで測っていたことがありました。今考えると「鏡を見たりお喋りしたりしてトイレでキャッキャするな」という指導だったと思うのですが、当時の私は物事の裏側や理由を考えたことがなく、とにかく2分超えるのが恐ろしかったです。

あれからずっと、トイレを急いでする癖がつきました。なので、便座に敷いたトイレットペーパーをパンツに挟んで尻尾のようにたなびかせちゃったりするし、トイレが終わった後次の人のために見直すということもしたことがありませんでした。大人になってから恥をかきました・・・

・裏表があってはいけない
クラスメイトが先生の前で真面目を演じることを、私は悪とみなしていました。そして人を悪く思ってはいけないというルールがあるので、私はその気持ちを殺しました。

・人の気持ちは誰にも分からない
テレビで学者さんがそう言っていて、私も共感しました。クラスメイトが「あの子の気持ちを考えるとこうしたほうが~」などと言った時、「どうせ人の気持ちなんて分からないのに無駄な努力をしているな」と思っていました。自らASDに寄っていたようです。



ときには矛盾する教訓があります。「女は愛嬌」と「人に媚びてはいけない」など。こういうものは何も考えず頭を真っ白にして受け入れました。自分の判断力はすでに失っていました。

私はこれらのルールを人に押し付けることはしませんでした。みんなは私よりはるかに上にいるので、アドバイスなんかできません。なのにみんなは私より失礼で気ままで遊んでばかり。私だけ窮屈なのになぜみんなに追いつけないのか。

 

大人になってから気付いた

大人になってから気付きました。「廊下を走ってはいけません」という言葉は、私にではなく走っている生徒に向けた注意だったのだと。

ルールには、そのルールを守らせたいターゲットがいます。私はターゲットではないから自然にしていればいいのに、なんでもかんでも自分を縛ってしまっていました。

ルールには背景や理由があります。それが分からなければ応用がきかずただ行動が制限されるばかりです。

また、人の言葉は不完全です。私は子供の頃非力だったため「車のドアは強く閉めなさい」と言われていました。大人になってもその教えを守っていたら、今度は「もっと弱く閉めろ」と言われました。私は「強く・弱く」という言葉だけを気にしていましたが、求められていたのは「適度」でした。


身に付けてきたルールをはがしにかかった

私は自分にそぐわないルールのせいで息苦しくなっていたことに気付き、一つ一つ考え直さなければいけないと思いました。

この時の私は発達障害というものを知りませんでしたが、この行動は図らずもASDの特性を自覚し見つめ直す作業になっていました。

私が手当たり次第にルールを守ったり知識をつけたりすることは、ASDの特性をエスカレートさせていました。また、私が好んだルールは「裏表があってはいけない」や「人の気持ちは分からないものだ」などASDに都合のよいルールでした。

私は、ASDの自分が聞き心地の良い言葉に心酔し、ASDの特性を自分から強めていたのでした。これを見つめ直すことは、ASDを治すとは言わないまでも、ASD的思考癖を直すことになったのです。

それからは、新しいルールに触れるたびに、なぜそうしなければいけないのか相手の意図を深読みし、そこに至る背景も考えるようになりました。

余裕のない時は考えられません。それと、考えたからといって答えが出るとも限りません。でも、言葉の表面だけで終わらないのが大事です。



そういえば私は「なぜ?」と聞きたがる子供でした。本当はルールをそのまま鵜呑みにするような人間ではなかったのです。でも、聞いても答えが返ってこず、聞くことをやめてしまっていたのでした。

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ルールを見直した具体例

・嘘をついてはいけない
嘘をついてもいい場合もあります。優しい嘘です。本当に優しくなるには嘘を使いこなすことが必須だし、嘘を守り続ける強さが必要です。(映画:ライフ・イズ・ビューティフルのような…)
また、私の率直な発言は、嘘をついてはいけないというルールにのっとった、意識された率直さでした。本当なら言わなくても済んだことを、意識して率直に口に出すことで、傷つけなくてもいい人を傷つけていたのかもしれません。

・わがままを言ってはいけない
子供はお菓子やおもちゃが欲しいとわがままを言うことで駆け引きを学ぶそうです。今日は親の機嫌がいいから買ってもらえそうだとか、300円のお菓子は無理そうだけど100円のならいけそうだとか。このスキルを徐々に洗練させていくと大人の交渉術に成長します。
私はこのスキルをまったく育ててこなかったのですが、大事な人を守るために必要になるかもしれないので少しずつでも身に付けたいと思います。

・裏表があってはいけない
裏表がないと生きていけません。社会性とは裏表のことだと思います。表の自分を育成しつつ、本当の自分を大事にしなければいけません。私は裏の自分を殺してしまったので遠回りしてしまいました。
なお、表の自分がしっかりしてくると、裏の自分を引っ張りあげてくれます。裏の自分が調子が良いと、表の自分がミラクルな実力を発揮してくれます。

・人の悪口を言ってはいけない
悪口は言わないほうがいいですが、人を悪く思うのは当然のことです。嫌だと思った自分の気持ちを認めてあげることが大事。また、なぜ嫌だと思ったのか分析することは、自分を知ることと他人を知ることに繋がります。人の気持ちを慮る行動は大事。

・人の気持ちは分からないものだ
だからといって想像することをやめてはいけません。ある程度は想像で分かります。
 
 
あー、書ききれなかった・・・
次回に続きます。