昔は苦手でしたが、今はJPOPばかり聞いてます。
歌詞が理解できないので苦手でした・・・
メロディーに惹かれていても、歌詞の意味が理解できない私には聞く権利がないと思っていました。
行間が読めない、空気が読めない、人生経験も少ない、だから歌詞を字面でしか理解できなかったんでしょうね。
「なんとなく好き」で音楽を聴いている人もいるのは薄々気付いていましたが、そんな適当な聴き方は許されないと思っていました。
「洋楽いいよねー!」
と言っている人に対して、
「洋楽?洋楽全部ひっくるめてるところからして本当に好きとは思えない。どうせニワカでしょ?英語聞き取れないとは言わせないよ!」と思ったり。
(さすがに口には出さない)
完璧主義でだいぶ歪んでました。
何に対してもすごく潔癖で自分の首を絞めていたし、周りへの評価も厳しかったです。
(口には出さない)
今はJPOPもすごく聞きます。歌詞の意味なんかどうでもいいです。好きだと思ったらすぐ手に入れます。
それでいいんだと気付き楽になりました。
いつ死ぬか分からないんだから、好きだと思ったもので部屋をいっぱいにしよう!
ここから少し自分語りをさせていただきます。
小学生の頃は童謡の「小さな木の実」が好きで、先生にカセットへのダビングをお願いしました。私から先生に話しかけるのは本当に珍しいことでした。
この曲はビゼー作曲だと大人になってから知りました。ビゼーは私の好きな作曲家の一人なので、私の趣味が一貫していたことに驚きました。
小学生の時は wink が大好きでした。wink は洋楽カバーなので厳密には JPOP ではありませんが。歌詞は及川眠子さんで、なんだか分からないけど雰囲気が好きでした。この時はまだ「なんとなく」でめいっぱい好きでした。
父が来月CDラジカセを買ってくれるというのに、CDではなく今すぐカセットを買ってしまうくらい好きでした。
中学で吹奏楽部に入りました。クラシックに目覚め、歌詞のない曲ばかり聞くようになりました。
吹奏楽部で「SAY YES」や「負けないで」など流行の曲を演奏しました。このあたりから歌詞への苦手意識が出てきました。
たまの「さよなら人類」が流行ってたけど歌詞はまったく意味不明。
とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」の隠喩…こんなものが歌詞に隠されていてそれに気付かず聴くなんて恥ずかしすぎる。歌詞の意味はよく理解しないと恐ろしいことになると思いました。
高校でも吹奏楽部に入部しましたが、女子高のキャピキャピのノリについていけずすぐに退部してしまいました。やめるまえに演奏したミスチルの「CROSS ROAD」は、当時すごく流行っていたらしいのですが私は知りませんでした。
ちなみに、おニャン子クラブは私の生まれる前の人たちだと思っていたし、尾崎豊は山田かまちと同一人物だと思っていたくらい芸能に疎かったです。
高校時代はJPOP黄金期で、HEY!HEY!HEY!やミュージックステーションなどをみんなも私も当たり前のように見ていました。小室サウンドが流行っていました。
一応歌詞テロップを見るのですが、意味が分かりません。どの曲もなんとなくしか分かりません。なぜみんなこれを理解できるのか・・・
私は毎日のように、自室でクラシックを流しながら指揮者の振りをして気持ちよくなってました。
そんな中、すごく気になるメロディーがありました。オリジナルラブの「プライマル」とシャ乱Qの「いいわけ」でした。wink以来久しぶりに自分で購入してしまいました。
大学に入ってジャズやワールドミュージックを覚え、みんなが流行のクラブに行く中私だけジャズ喫茶へ。
なんだか、歌詞が分からないことや友達が少ないことを自分自身誤魔化そうとして、マイナーなジャンルに逃げて行ってる気もしますが…
でも本当に好きでした。
誰にも言えなかったけど。
だって、私よりも詳しい人がいっぱいいるので、私ごときが好きだなんて言ってはいけないと思っていたから。(まだまだ完璧主義)
夫と同棲して、音楽を聴けなくなりました。他に得るものがあるので別にいいのですが。
人がいたり雑音があると聴けないのです。例えば、第三楽章の途中でカラスの鳴き声に邪魔されたら、第一楽章からまた聴き直します。でないとカタルシスを感じられませんから。もちろんヘッドホン必須で、目を閉じて集中して聴きます。
歩きながらとか電車の中でなんて聴けません。危ないし、音漏れで迷惑をかけていないかすごく気になってしまうのです。
平日は音楽を聴くような余裕がありません。
ご飯作って食べて録りためた名探偵コナンを観るので精一杯。
(十分楽しんでるね)
しかし、夫の車で聴くためのCDを焼くようになって変わりました。
JPOPをたくさん聴くようになりました。YOUTUBEで手当たり次第聴いて、自分の琴線に触れる曲を見つけるのが楽しいです。
人のためだと気軽に聴けるんですね。以前のような気難しさはどこへ行ったのか。
歌詞の意味なんてどうでもいい。聴いていて気持ちの良い曲を選ぶようになりました。あとは夫のカラオケ用の流行り曲もぬかりなく。
どうでもいいなんて言いながら、歌詞の意味も一応目を通します。いい詩だなって思うこともあります。分からない部分をふわっとグレーのまま周囲になじませることができるようになりました。
ここ数年は SEKAI NO OWARI が好きです。
最近は解散騒動で Kalafina を知ってよく聴いています。歴史秘話ヒストリアの人。
あとは今さら椎名林檎とビリーバンバン。