あすかの人生劇場(ASD漫画ブログ)

アスペルガーのマンガ&エッセイです

アスペvsアスペの仁義なき戦い ①完敗…前編


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社会に出ることのメリットは、自分と似ているアスペさんを客観的に見られることです。

また、アスペさんの素直さに好感を持つものの、アスペ対アスペでは意外と上手くいかず、結局定型さんの柔らかいクッションに救われていると知ることです。


 

謝れない人


ネットでよく見る「ASD=素直に謝らず言い訳ばかり言う」という事例。私も自覚はありますが、目の前で客観的に見せてもらうとよく理解できます。

漫画:謝れない、言い訳を言う



客観的に見ると、火に油を注いでいるのが分かります。

「なんでこんなことをしたんだ!」は、理由を聞いているのではなく、ただの感嘆詞だと思ったほうがいいです。

私もなかなか直せず悩みましたが、夫に相談したら「とりあえずすみませんって言っときゃいいんだよ」と言われ、その通りにしたらなぜか解決しました。不真面目にしたほうが世渡りが上手くなるとは驚きです。

今回の対戦相手は茄子さん。
有名大学を出て一流企業に入った、入社3年目のASD&ADHDと思われる男性です。派遣先で出会いました。こちら↓の記事にも登場しています。

www.asujinge.com

 

メモ 私はこういうブログをやっているので、「これはASDの特性だ」「ADHDだからこう行動してしまう」などと分析し、あえて書いています。
しかし、本当に理解しなければいけないのはASDの特性などではなく、「その人がどういう人間か、何を伝えようとしているか」です。目の前にいる人間を分析して分かった気になるのは良くないことだと思っています。

 

悪気無く人を傷つける


彼は、アスペの例に漏れず、悪気無く人を傷つけてしまいます。また、自分が誰よりも純粋で善良な人間だと思っているようです。

私のことを気に入ってくれてよく話しかけてくれましたが、その都度私は傷つけられ腹が立ちました。でも、私もこんな風に人を傷つけていたんだなと、身をもって体験することができました。

言いっぱなしで相手の表情を見ない。相手の気持ちへの無関心。圧倒的な邪気の無さに、受け手側は戦意喪失してしまいます。

漫画:子供のような笑顔で悪気無く人を傷つける


分かります。悪気ないから直しようがなくて自分も悩むんだよね。

私も純粋さを自分の売りにして全面に出していた時期がありました。
でも、自分のことを誰よりも純真無垢で善良な人間だと思っているのがまず良くないのだと気付きました。純粋さは良いことですが、

自分は悪くない
 ↓
つまり
 ↓
相手が悪い

白黒思考だとこうなります。
自分が悪くないのに問題が起きた場合、原因は全て自分の外側にあると思ってしまいます。認知の歪みが発生します。

自分がひどいことを言うはずがない。悪気はない。そんなつもりで言ったんじゃない。
受け手の勘違い、考えすぎ、穿った見方、色眼鏡だ。
悪く受け取るのは、受け手の性格が悪いからだ。自分は純粋だから、そんな意地の悪い受け取り方をされるなんて思いつきもしない。

…このような考え方をしている限り、苦しみから抜け出せません。


満員電車で他人の足を踏んでしまったら、わざとでなくてもとっさに謝るでしょう。
会話もそれと同じだと思います。わざと傷つける人なんてごく一部。悪意が無くて当たり前。傷つけてしまったらとっさに謝るものです。

大切なのは、相手を見る事です。相手がつまらなそうでないか、傷ついていないか見る事。傷つけてしまったらすぐに謝ってしこりを残さないこと。

相手を見る事は、一方的なマシンガントークを落ち着かせる効果もあります。

とはいえ、私は目を見るのが苦手だし、喋りながら相手を見ながら考えられるほどのワーキングメモリが無いので、なるべく聞き役に徹するようにしています。
喋りながら相手を観察することができないのなら、喋り終わってから見るだけでも違うと思います。

人を傷つける発言をしないためには、とにかく常識を学ぶことと、見聞を広げることです。個性を出そうとか、面白いことを言おうとするととたんに失敗します。

自分がされて嫌なことは他人にしてはいけない、と良く言われますが、私は変わり者なので他人と同じ価値観だとはとても思えません。私が言われて平気な言葉でも、日本中で誰か1人でも傷つく可能性があると思ったら、発言しないようにしています。

目を見れないについては↓

www.asujinge.com
考えながら喋れないについては

www.asujinge.com


長くなってしまったので一旦切ります・・・